編集:2023年9月

みなさんはものづくり補助金をご存知でしょうか?
金額も大きく、設備投資を積極的に行いたい中小企業に人気の補助金です。補助金額もなんと最大5,000万円。どのような補助制度なのか概要をみていきましょう。
ものづくり補助金は正式名称を「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といいます。革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善などを行う中小企業を支援するための補助金です。「ものづくり」と聞くと製造業用の補助金と思われがちですが、そんなことはありません。ITサービスを展開したい企業がソフトウェアを開発したり、動物病院が先進的な手術や検査を行う機械を導入したりなど、多種多様な業種で活用のチャンスがあります。
申請枠
ものづくり補助金にはさまざまな申請枠があり、枠により補助金額や補助額が異なります。
| 申請枠 | 概要 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 通常枠 | 革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援。 | 750万円~1,250万円 | 1/2、2/3(小規模・再生事業者) |
| 回復型賃上げ・雇用拡大枠 | 業況が厳しい事業者(前年度の事業年度の課税所得がゼロである事業者に限る。)が賃上げ・雇用拡大に取り組むための革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援。 | 750万円~1,250万円 | 2/3 |
| デジタル枠 | DXに資する革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援。 | 750万円~1,250万円 | 2/3 |
| グリーン枠 | 温室効果ガスの排出削減に資する取組に応じ、革新的な製品・サービス開発又は炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援。 | エントリー:750万円~1,250万円 スタンダード:1,000万円~2,000万円 アドバンス:2,000万円~4,000万円 | 2/3 |
| グローバル市場開拓枠 | 海外事業の拡大等を目的とした設備投資等を支援。海外市場開拓(JAPANブランド)類型では、海外展開に係るブランディング・プロモーション等に係る経費も支援。 | 3,000万円 | 1/2、2/3(小規模・再生事業者) |
さらに大幅賃上げを行う事業者には補助上限額の引上が行われる特例があり、補助事業終了後、3~5年で大幅な賃上げに取り組む事業者には、上記枠の補助上限を100万円~1,000万円、更に上乗せしてもらえます(回復型賃上げ・雇用拡大枠などは除く)。
対象経費
次のようなさまざまな経費が補助対象となります。
1. 機械装置・システム構築費
2. 技術導入費
3. 専門家経費
4. 運搬費
5. クラウドサービス利用費
6. 原材料費
7. 外注費
8. 知的財産権等関連経費
9. 海外旅費(グローバル市場開拓枠のみ対象)
10. 通訳・翻訳費(グローバル市場開拓枠のうち海外市場開拓(JAPANブランド)類型のみ対象)
11. 広告宣伝・販売促進費(グローバル市場開拓枠のうち海外市場開拓(JAPANブランド)類型のみ対象)
この補助金は設備投資が必須ですので、1.機械装置・システム構築費への投資を50万円(税抜き)以上行わないといけません。グローバル市場開拓枠の海外市場開拓(JAPANブランド)類型に限り通訳・翻訳、広告宣伝費なども対象になります。
どの枠を選んだらいいのか
申請枠が5つもあるこの補助金。これだけ細かく分かれていると、どの枠を選んだらいいのか悩まれる方も多いでしょう。
ただご安心ください。大半の方は通常枠で申請しています。他の申請枠は要件を満たすのが難しかったり、通常枠に比べて申請に手間がかかったりするためです。
海外展開を考えている方で広告費を考えている方はグローバル市場開拓枠の海外市場開拓(JAPANブランド)類型になるでしょう。
設備投資を中心に、その他どのような取組を行い補助を受けたいかをしっかりと見極め、申請枠を選んでいきましょう。

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