編集:2025年7月

中小企業が民間金融機関から融資を受ける際に「信用保証協会」という機関を利用することがあります。実は信用保証協会は裏方ではあるものの、中小企業にとっては無くてはならない機関です。実際に信用保証協会の役割や活用方法について理解をすることで、今後の資金調達の際に有効活用することができます。ぜひ最後までご覧ください。
信用保証協会とは
信用保証協会は、信用保証協会法に基づき、中小企業・小規模事業者の金融円滑化のために設立をされた公的機関です。事業者が金融機関から融資を受ける際、信用保証協会は信用保証を通じて中小企業の資金調達を支援しています。47都道府県と4市(横浜市、川崎市、名古屋市、岐阜市)にあります。
信用保証協会の役割
信用保証協会は、中小企業や小規模事業者が金融機関から事業性融資を受ける際に、保証人となり企業が融資を受けやすくするために活躍する公的機関です。
創業間もない企業や業績があまり良くない企業は信用力に乏しいことが多く、金融機関が融資をすることに対して二の足を踏むこともあります。そのような企業に対しても金融機関が積極的に融資ができるように、信用保証協会が信用保証をすることで金融機関も安心して融資が行えるようになります。
信用保証協会を利用するメリット
信用保証協会を利用するメリットは3つあります。
さまざまな保証制度が準備されている
さまざまな企業が利用できるように数多くの保証制度が準備されています。特に小規模企業が利用できる保証制度が充実しています。
長期返済に対応した制度が多い
余裕を持って返済期間が取れることにより資金繰りへの負担も軽減することができます。特に創業してから5年以内はまだまだ財務基盤がしっかりしていないケースが多いです。信用保証協会の制度を利用することでこのような企業にとって有利に利用することができます。
担保がなくても利用ができる
担保がなくても利用することができるため幅広く利用することができます。
信用保証協会を利用するデメリット
信用保証協会を利用する際のデメリットは3つあります。
信用保証料がかかる
信用保証協会の保証を受けるためには信用保証料を支払う必要があります。信用保証料の金額については企業毎に異なります。創業期や財務内容が良好で信用保証協会の財務格付けが良い企業、短い返済期間の場合は比較的安く、5年以上の長期返済や信用保証協会の財務格付けが良くない企業については比較的高くなる傾向にあります。
金融機関の与信が共通
各民間金融機関が信用保証協会を利用します。
例えば無担保限度8,000万円が与信と仮定すると、A銀行から3,000万円、B銀行から2,000万円を既に信用保証協会付融資で利用している場合には残りの与信枠は3,000万円です。この3,000万円の与信は新たにC銀行だったら5,000万円に増えるなどということはなく、どこの金融機関から申込みをしても信用保証協会付融資であれば信用保証協会(各管轄支店)で審査を行うため、総与信額として判断します。
各金融機関の取上げ姿勢は異なりますが、総与信は共通ということは認識しておく必要があります。
対象外業種が存在する
全ての業種が保証対象ということではなく対象外となる業種もあります。詳しくは信用保証協会のホームページにて確認が必要です。
中小企業における活用方法
信用保証協会を利用することで金融機関から融資が受けやすくなります。そのうえで返済実績を積み上げることにより与信の幅も広がります。実績を積み上げることにより金融機関がプロパー融資を検討する土台ともなります。
また、金融機関も信用保証協会もきちんと返済日に返済されることを前提として融資をしています。せっかく実績を積み上げてきても一度返済が遅れてしまうと全てが台無しになってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。実務上信用保証協会についてあまり触れる機会がないので馴染みが薄いと思いますが、中小企業が資金調達をする際にとても大切な役割を担っております。利用の仕方によっては円滑な資金繰りを実現することができるでしょう。ぜひ参考にしていただき実践に移してみてください。

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