SNSマーケティングとは

SNSマーケティングは、ソーシャルメディアプットフォームの中でも特にSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用して、企業やブランド、製品、サービスを宣伝・プロモーションするマーケティング手法のことです。

SNSマーケティングとは?

そもそもSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とは?

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、そのサービスに登録した利用者であれば誰もが参加できるWebサイトの会員制サービスのことです。
広範的な情報通信技術を用いて、双方向にコミュニケーションできることが特徴となっており、その中でも特に個人間のコミュニケーションを目的したツールとなっています。

国内外におけるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の動向

世界のソーシャルメディア利用者数は2022年の45億9,000万人から2028年にはさらに60億3,000万人に増加すると予測されており、日本でも2022年の時点で1億200万人がソーシャルメディアを利用しています。
SNSを通しインターネット上でさまざまな人々がテキストや、画像、動画などの多種多様な形式で情報を共有しています。
―令和5年版「情報通信白書」総務省

このように近年、多くの人が気軽に利用しているSNSですが、そのプラットフォームからさまざまな形式で情報配信するなどして、企業やサービスをアピールすることができるのがSNSマーケティングです。

主要なSNSマーケティングのプラットフォームとその特徴

SNSにはFacebook、LINE、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTubeなどさまざまなソーシャルメディアプラットフォームがあります。それぞれのプラットフォームには特有のユーザー層があり、情報の配信形式も異なります。
SNSマーケティングを運用するにはそれぞれの特徴を知ることが重要となってきます。

Facebookの特徴

Facebookはアメリカで大学生を対象に会員制のコミュニケーションプラットフォームを提供したサービスが起源となっています。
実名での登録が多く、テキストや写真、画像などを組み合わせ日記のように投稿し、不特定多数というよりも、リアルな知人同士でコミュニケーションを取ることをコンセプトとしたSNSです。
Facebookページという個別ページも無料で開設ができ、企業、ブランド、組織が最新情報を配信することができるようになっています。
SANDVINE(カナダ)が取りまとめた2022年上半期の世界におけるアプリケーション(企業)別モバイルインターネットトラヒックの割合を見ると、Facebookが最も大きく約30%を占める状況となっており、SNSマーケティングを行う上でも、プラットフォーマーとして大きな役割を担っていることがわかります。
―令和5年版「情報通信白書」総務省

LINEの特徴

LINEはメッセンジャーアプリとしてFacebookよりさらに個人同士のコミュニケーションに特化したSNSです。
特定の個人もしくはグループに向けてメッセージや、スタンプ、写真などを送信することができます。
利用率及び利用者層に年代差がないことが特徴で、全ての年代で利用率が80%を超えています。
―令和4年度「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」総務省

LINE公式アカウントというビジネス向けのLINEアカウントを開設することで、ユーザーに向け一斉にメッセージやクーポン等の送信ができます。
また、メッセンジャーアプリとしてスタンプによるコミュニケーションも盛んで認知度向上の一環として企業のキャラクターをスタンプにし無料配布することもできます。

Instagramの特徴

2017年の流行語大賞である「インスタ映え」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
Instagramは主に画像や動画の投稿、共有をメインとしたSNSです。
Instagramも他のSNSと同様に企業アカウントの作成が可能であり、他人の投稿をシェアする機能はないものの写真や動画等で購買意欲を引き立てる訴求ができます。
比較的20代から30代の若年層のユーザーが多く利用し、特に女性の利用率が多くなっています。
―令和4年度「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」総務省

X(旧Twitter)の特徴

X(旧Twitter)は140文字の短い文章を投稿することをメインとしたSNSです。
とてもシンプルなコミュニケーション手段ですが、その特性を活かし#(ハッシュタグ)という、特定のトピックやキーワードに関連する投稿を紐づけるための記号を活用し、企業やブランド、製品、サービスを広く多くの人に伝播させる仕掛け作りができることも特徴の一つです。

TikTokの特徴

TikTokは1分程度の短編動画を共有することができるSNSです。
比較的に新しいサービスで日本では2017年10月にサービスの提供が開始されました。
主なSNSの中でも特に利用者層が若く10代から20代がメインのユーザーとなっています。

YouTubeの特徴

YouTubeは動画共有をメインとした世界最大のSNSです。
LINEに次いで利用率及び利用者層に年代差がなく、60代でも70%近くの人が利用しています。
企業の公式アカウントを作成し自社の動画コンテンツをアップロードしたり、ユーザーが視聴する動画に広告を配信したりすることも可能です。
―令和4年度「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」総務省

SNSマーケティングのメリット

SNSマーケティングは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の特徴をいかした他のメディアにはないメリットがあります。

企業アカウントの開設費用が無料

SNSの企業アカウントは多くの場合無料で開設できます。
最初にご紹介したFacebook、LINE、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTubeも自社で開設の作業を実施する場合は、開設費用はかからず気軽に利用することができます。
一部のSNSでは投稿・配信の件数によって料金が発生、広告等を利用する場合は別途課金となるのでご注意ください。

投稿・配信が簡単

SNSの企業アカウントを作成したら実際にユーザーに向けて投稿・配信が可能となります。
それぞれのSNSで方法は異なりますが、デバイス上のボタンを押すだけで企業側の情報がよりタイムリーに、より直接的にユーザーへ届きます。
ただし、企業としての配信方針、運用目的、管理方法を明確化しておかないとその内容が無駄になり、いらぬ心配事を呼ぶきっかけとなる可能性があります。

SNSマーケティングの活用方法

SNSマーケティングは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)によって非常にさまざまな活用方法があります。

SNSプラットフォームの特性を活かした戦略的な活用

「主要なSNSマーケティングのプラットフォームとその特徴」で紹介したとおり、SNSはそれぞれのプラットフォームによって配信する形式、利用する年代や性別、ユーザーの興味関心事が大きく異なります。
そのため、自社のブランド、製品、サービスを訴求したいターゲットが使用しているSNSを戦略的に運用することで、効率よくビジネスの宣伝を行うことができます。
訴求したい内容がうまくターゲットにささると、そのコンテンツは共有、拡散され多くの人々へリーチすることになります。
TikTokでは短編の動画を公開することができますが、閲覧するユーザーの多くは若年層です。
商品やサービスの直接的なPRではなく、若年層に興味を持ってもらうための動画に振り切った投稿が大きな関心を呼んでいます。
この現象を蜂が群がる様子を表す「buzz」から「バズる」と言い、SNSの配信でバズることでコンテンツは共有、拡散され多くの人々へリーチすることになります。

SNSの双方向コミュニケーションを活かしたエンゲージメント強化

SNSでは双方向のコミュニケーションを行うことができるため、単に情報を発信するだけではなく、ユーザーへレスポンスをすることで顧客との関係性を強いものにすることができます。
例えばLINEでLINE公式アカウントを開設し、その中で顧客サポートと問い合わせ対応を実施します。
通常の電話やホームページなどに設置したお問い合わせフォームより、簡易に迅速に対応できるため、ユーザーとのエンゲージメントを高めることになり、より強固な繋がりをつくることができます。

SNSを活用したインフルエンサーマーケティング

SNSマーケティングの一つの特徴としてSNSがユーザーメインのソーシャルメディアプラットフォームであるという点が挙げられます。
インフルエンサーと呼ばれるソーシャルメディア上で影響力のあるユーザーが存在し、彼らが自身の専門知識や経験から発信する内容は、他のユーザーに対して大きく反響を呼ぶこととなります。
この影響力を活用し製品やサービスを宣伝したり、ブランドの知名度を上げたり、商品の販売を促進するマーケティング手法をインフルエンサーマーケティングと言います。
インフルエンサーを活用したマーケティングでは、ユーザーを気負わせず、自然な状態でサービスの魅力を伝えることができます。

これらの方法を組み合わせて、企業やブランドはSNSマーケティングを効果的に活用し、顧客との関係を強化し、ビジネスの成果を最大化することができます。

SNSマーケティングのデメリットとその対策

SNSマーケティングは、活用方法によって非常に大きな効果をもたらしますが、同時に複数のデメリットも存在します。

SNSマーケティングへのネガティブな反応の露出

SNSマーケティングは時に爆発的な拡散力をもって多くのターゲットへ企業やブランド、製品、サービスを訴求することができますが、その逆の事象も発生します。
SNS上でのマーケティング活動に対して、ユーザーからネガティブな反応がある場合、SNSマーケティングではそれが他のユーザーにも露出しやすい状況にあります。
その場合はキャンペーンがマイナスの効果を生む可能性もあり、慎重な態度でレスポンスをすることが必要となってきます。

SNSの情報量過多によるターゲットへの訴求効果低下

近年ではさまざまなデジタルサービスの普及により、あらゆる主体が情報の発信者となっています。
その最たるものがSNSですが、前段で述べたとおり、企業アカウントも無料で開設できるという利点もありますが、その分インターネット上では膨大な情報やデータが流通し、誰でも入手可能な状態となっています。
供給される情報量に対してユーザーが消費できる情報は少なく、SNSの選択や、運用方法を誤るとマーケティングメッセージが他の情報に埋もれターゲットへ適切に届かないという可能性があります。
SNSを運用する上での目標を適切に設定し、プラットフォームの選択と、情報の配信方法を戦略的に検討する必要があります。

SNSマーケティングに対する攻撃とセキュリティ対策

SNSマーケティングではセキュリティ対策の観点が重要になってきます。
SNSマーケティングではSNSのプラットフォーム上でさまざまなパーソナル情報を取得し、その情報をマーケティングに活用することができます。
しかしサイバー攻撃などによりユーザーの情報が漏洩するリスクもあり、そうなれば企業の信用に関わります。
セキュリティ上の懸念点を解決するため、SNSマーケティングと併せて情報システム担当者を設置し、適切な対応が取れるようにするなど、セキュリティ対策の実施と監視を行う必要があります。

まとめ

SNSマーケティングは適切に活用すると多くのユーザーの目に触れることとになり、かつターゲットに効果的な配信方法を採用することでその効果は他の広告媒体より大きくなることが期待されます。
しかし、SNSのプラットフォームや活用方法は多岐に渡り前述した内容では収まりません。
自分自身で学ぼうにも情報が多くどこから手をつけて良いかわからないばかりか、その方法を調べるだけで多くの時間を費やすことが想像されます。

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