漫画広告とは

皆さまは「漫画広告」という言葉をお聞きになったことがありますでしょうか。
こちらの記事では漫画広告について紹介したいと思います。

では、そもそも漫画広告とはどのようなものでしょうか。ズバリ、その名の通り漫画を使った広告です。最近スマートフォン、タブレットやパソコンでYoutubeやInstagramを見ている時に、漫画形式で商品やサービスが紹介されている広告を目にすることはありませんか。
漫画のストーリー上で、キャラクターがセリフで「商品やサービス」を紹介し、イラストやビジュアルで内容を紹介する広告です。
「なんだそのままじゃないか」と思われてしまいますが、是非こちらの記事を読んで理解を深めていただけると幸いです。
ではさっそく具体的な説明に入りたいと思います。

漫画広告の由来と変遷

漫画広告って何だろう

まず、「漫画広告」というのはどのような内容で定められているのでしょうか。
インターネットで検索すると、「キャラクターや人物のイラストや吹き出しを駆使しながら、発信できる広告のこと」となっています。
こちらで重要な部分は「キャラクターや人物のイラストや吹き出しを駆使しながら」です。
つまり、吹き出しやセリフを使って商品紹介やサービス紹介が書かれていない、絵やイラストの広告は「漫画広告とは異なる」ものということです。
具体的に例を挙げると、江戸時代に普及した浮世絵には商品名や店舗の記載はありますが、セリフで商品内容がPRされているわけではありません。漫画広告という言葉は明治時代から既にありましたが、現在の漫画広告とは一線を画すものでした。

漫画広告の普及

では、漫画広告はいつから私たちの周りで普及したのでしょうか。一般的に漫画広告が普及し始めたのは戦後と言われております。特に1950年代後半から1960年代にかけての高度経済成長期に、広告媒体が増えてきたとともに漫画広告が普及しました。
この時代に新聞、雑誌、テレビなどのメディアでキャラクターがセリフで商品やサービスを紹介するようになります。
当然イラストやイメージ付きなので消費者にインパクトを与えて興味を引きつけることとなり、人気漫画家やクリエイターによる作品も多く制作され、広告分野でひとつの手法として広く利用されるようになりました。

現代の漫画広告

さて、現代において漫画広告は活躍の場を更に広げることとなりました。ご存じの通り、従来のマス媒体に限らずインターネット上の「Youtube」「X(旧Twitter)」「Instagram」等SNSで漫画広告は活用されています。昨今では、雑誌購読者の年齢層に合わせて掲載されていた漫画広告が、デジタルの場でも実施されておりスマートフォンユーザーの年齢に応じた「特定のターゲット」に配信される漫画広告もあります。
漫画広告は、今後も技術の進化や私たちの生活が変わるとともに活躍の場が広がっていくと考えられています。

漫画広告のメリット

漫画広告は広告が目立って興味を引きやすい

さて、漫画広告のメリットについて一番に取り上げられるのはこちらではないでしょうか。
漫画広告は他の広告よりもユーザーの目に留まりやすく、視覚的なインパクトとストーリーでユーザーの興味を引くことができます。
漫画広告は他の媒体と違って独特なコマ割りとイラストや効果を使って表現されます。例えばコマ割りから飛び出したような力強い表現は「パワーアップのイメージ」や「頭の上に電球が点灯している」表現はひらめきのイメージが出来るのではないでしょうか。
このような、多彩な表現を使った漫画広告はユーザーの記憶に残りやすく、広告の閲覧後もユーザーの行動に影響を与えます。

広告内容が漫画仕立てで分かりやすい

次に漫画広告のメリットとして、商品やサービスの魅力をストーリー内で分かりやすく伝えられるため、ユーザーを飽きさせずに最後まで見てもらいやすいという特徴があります。
漫画のストーリーで商材を紹介しているため、ついつい続きが気になって最後まで見てしまった経験が皆さまにもありませんでしょうか。
加えてユーザーが共感できるストーリーを作成することで、漫画広告は更に効果的な広告になります。共感できるストーリーはユーザーに感情移入してもらいやすくなります。すると登場人物に感情移入したユーザーは商品・サービスの効果を擬似的に体験でき、購買意欲を高める効果が期待できます。

漫画だから可能な表現で、広告ができる。

最後に漫画広告だからこそ可能な表現を紹介します。漫画広告は吹き出しなどのテキストやイラスト、登場人物の描写を掛け合わせて情報を届けることができます。
「商品の購入感想やサービス利用ユーザーの声を文字で読ませる」、「商品やサービス自体のイメージはイラスト利用」とし、短時間で豊富な情報量を詰め込んで訴求できます。
これは、アニメーション広告などの目でイメージを確認しながら耳で詳細情報を吸収する手法とは異なり、ユーザーの任意スピードで、情報を吸収できる漫画広告ならではの表現や特徴とも言えます。また、アニメーションのように1秒を24コマ~30コマに割る必要もないので、大胆な場面転換も表現できます。

漫画広告のデメリット

漫画広告の出稿までに時間が必要

こちらでは漫画広告のデメリットについて紹介します。まず、漫画広告を出稿するまでには大変時間が必要になるという点です。具体的に紹介しますと、漫画広告の内容に一貫性を持たせるためにも、「キャラクター」「ストーリー」や「セリフ」の内容を決める必要があり、ひとつひとつの要素に綿密な打ち合わせが必要となります。そのため、バナー広告やチラシ広告といったビジュアルの要素だけというわけにいきません。そのため急いで広告を出稿したいという場合には相性が悪いといえます。また、ストーリーを持った漫画のため広告内容を変更する場合は、「ストーリー上、セリフだけの変更が困難」だったり、「広告主自身で変更できない」というデメリットがあります。

漫画広告は制作コストが高くなりやすい

次に制作コストについてのデメリットを紹介します。漫画広告には主に以下のコストが必要です。

①制作コスト
②印刷コスト
③配信コスト
です。

①制作コストは漫画広告でもっとも重要なコストとなります。キャラクター、ストーリー、キャラクターのセリフ作成などを専門的なスキルを持つ漫画家やクリエイターに依頼をする必要があります。

②の印刷コストは、完成した漫画広告を広告媒体に印刷するコストとなります。チラシや雑誌、新聞などの紙媒体で広告出稿する際のコストとなり、特にカラー印刷の場合はコストが増加します。

③の配信コストですが、こちらは漫画広告をユーザーに届けるコストとなります。こちらは紙媒体ですとチラシの折り込み料金や配達料金です。デジタルですと各種メディアやプラットフォームでの広告スペース料金や配信の手数料となります。

漫画広告を不快に感じられる恐れがある

最後に漫画広告は視覚的なインパクトとストーリー性があるため効果的ですが、反面インパクトが強すぎるため、不快に感じられる恐れがあります。なぜ不快に感じられるのか例を挙げます。

①漫画広告にはキャラクターが存在しますが、キャラクターの個性を強調しすぎた表現は視聴者に違和感を与えることがあります。
②ストーリー形式で漫画広告は展開されますが、唐突な解決案などは本編のストーリーを中断することがあります。こちらの唐突感などがユーザーに不快感を与えることがあります。
③広告内容と広告ターゲット層との不一致により、ユーザーの興味や好みが一致しない場合に不快感を与えることがあります。

漫画広告を始めるにはどうしたらいいの?

制作時間が必要なことを考慮する

先ほどのデメリットの中で、漫画広告は出稿するまで大変時間が必要だということを紹介しました。ですが、漫画広告は独自性と効果を考慮すると、時間をかけて制作する価値があると言えます。
そのため、制作時間がかかる間は別の広告や宣伝方法を活用するのはいかがでしょうか。
漫画広告が完成するまでには別媒体を活用して、いわゆるツナギとして広告や宣伝することを推奨します。活用する媒体の特徴は以下となります。

①低コスト、または無料であること
②広告主自身で管理が可能であること
③契約・掲載などの期間が柔軟であること

漫画広告のコストを抑えるには

漫画広告のコストは先ほど紹介したように主に3種類ありました。このコストは漫画広告を出稿するにあたり、必要最低限のコストとなります。では、どのようにコストを抑えることができるでしょうか。コストを抑えるポイントは以下の3種類があります。

①イメージ写真や参考資料を用意しておく。
②シナリオの作成は自社で担当する。
③自社が管理できる配信先に出稿する。

上記のポイントを押さえることで、漫画広告を配信するにあたってのコストを抑えることができます。
漫画広告のコストは大半が制作や管理などの人件費となるので、自社で賄える部分は内製を検討するのもよいでしょう。

不快感を与えないためには

最後に漫画広告は視覚的なインパクトとストーリー性を持った広告のため、不快に感じられることがあるとデメリットで紹介しました。理由としては先ほど挙げました3点となりますが、不快感を与えないように配信するには以下のポイントも考慮しましょう。

①誤解を与える刺激的な表現は控える。
②ダイバーシティを考慮する。
③ユーザーのフィードバックを受け入れる。

これらのポイントはマーケティングの活動と重なる点でもあり、自社にとって「どのような表現がベストなのか」を調査していく必要があります。
漫画広告は漫画と異なり、企業の顔を表しています。企業のブランド評価を向上していくためにも、不快感を与えない広告とするべきです。

まとめ

以上、こちらの記事では漫画広告について紹介しました。
漫画広告は大変インパクトがあり広告効果が期待できます。ですが記事で紹介したように「出稿まで時間が必要」「制作コストが高い」「不快に感じないようにする」といった課題を考慮する必要があります。
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